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2007年3月29日 (木)

右膝にできたグロームス腫瘍の一例

2004年9月のことだし、もう外見からはほとんどわからないくらいだから問題ないでしょう。
2004年9月中旬に右膝の手術をしました。
ふたを開けてみて、病理解剖でわかった結果がグロームス腫瘍 (or グロムス腫瘍; glomus tumor)。
およそ10年ぐらい痛かったのですが、やっとの事でおさらばできました。

痛み出した当初、通常の膝痛と区別がつかず、暖めれば治る、筋肉でカバー、水泳がいい、といろいろやってみましたが全くダメ。
 #泳いでいると膝に激痛!そのショックで溺れそうになったことで、命の危険を感じ水泳は中止。


近くの整形外科に受診するも、膝の運動と暖めるという方法でリハビリもどき。さわると痛い、動かすと痛い、それもピンポイントの痛みだったので、違うだろーと思いつつ、たぶんどこの医者に言っても同じだろうとそのまま放置。その後もよくなることなく、悪化の一途。しゃがむことも困難で、さわれば激痛。毎日の排便の苦行たるや。


あるとき(2004/02-03)知り合いの接骨院の先生の紹介で、元整形外科医の開業医のところへ。
その先生一目見るなり、
「通常の膝の痛みと違うな。神経鞘腫かも。
うちにある検査機器ではあったとしても小さすぎて確認できないし、手術も歳だからできない。紹介状書くから大きいところにいって診てもらいなさい。とりあえず、気休めで痛み止めをうっとくから。」


そしてその紹介状を持って、総合病院の整形外科へ(2004/04)。
紹介状を一別して、
「検査しましょう」
X線写真、CT、MRI。やりましたとも何回も。
X線は比較的安いのですが、MRIは高いですねえ(国保適用窓口でなんだかんだと8000円ぐらい)。
けれど、どれも何も写らず。
先生は始め単純な半月板か何かの損傷のつもりだったみたいなのですが、診察を重ねるうちにだんだんと悩む顔に。
へんなはなしですが、悩む顔を見て逆に安心できました。
やっと事態の異常さに気づいてくれたかな、と。


紹介状にあった神経鞘腫という線は、右膝の関節包内への麻酔薬の注入によって痛みが消失することから早々に否定。関節包内のなんらかの異常という線で検査を続けました。
しかし、写らない。。。。


総合病院に行きだしてから症状は加速度的に悪化しました。
膝をちょっと曲げるだけで激痛が走るようになって、完全に引きずって歩きます。
みるみるうちに筋肉が落ちていって、ただでさえ細かった足がよりいっそう細くなっていきました。


それでも確証が持てないので先生は手術を行いたくないみたいだし、わたしの方も仕事の都合もあって9月まで引っ張ったのですが、それが良かったのか悪かったのか。
写真はけっきょく手術の前日まで行くたびに延々と続きまして、最後の写真が、右膝の関節包内に空気と造影剤を入れたCT。
これが痛いというか気持ち悪いというか。
膝関節の周りに血圧計の腕帯をつけて、どこまでも空気を入れ続ける感覚、っていえばいいのかな。
その写真を夕方の手術説明の時にならべて、解説してくれるのですが、先生が心なしか明るい顔。
写真の一点をさして、
「ここにうっすらと陰があります。何かあるように思えます。これをふまえて過去の写真を見るとやはりちょっとだけ見えるものがあるので、開いて確認します。」
今までなんにもなくてそれでも手術しないとならないと思っていたのが、とりあえず目的(らしきもの)が見つかったのは、相当楽になる情報だったみたいです。
わたしはといえば、痛いのがどうにかなってくれればいいというただそれだけ。
不安よりも心配よりも痛みの消失ができれば、ただそれだけでした。


そして手術当日(2004/09)。
脊椎注射による下半身麻酔も順調に効き、消毒も終わり、メスが入ります。関節鏡視下手術のため、4カ所の切り込みを入れ、関節包を大きくするためと洗浄のために水を注入し続け、関節鏡やアームを差し込みました。
関節鏡の視界はビデオ映像としてわたしの目の端にも映りました。
どこがどうなのかわかりませんが、肉色の襞襞が水にそよそよと動いていて、あとで聞いたところでは滑膜というそうで。
目的の部分に腫瘍を見つけ、その周辺の滑膜とともに切除し、排水用のドレーン&タンクをつけて、手術は終了。
痛みは全くなく、およそ2時間程度で終わりました。
そのあと麻酔が完全に切れるまで半日以上頭を上げてはダメとねたっきり。こっちの方がしんどかった。


翌朝、立ち上がってOKとなり、歩き出しました。
右膝は固定してあるので曲がりませんが、足を付いても歩いても痛みはありません。
傷口も痛みませんし、こりゃしめた!ってな感じです。


およそ1週間で、固定をはずし包帯を換え、と徐々に復帰。
水はたまるのですが、全く痛みません。
もう嘘のようです。
痛みのために膝関節が動かせなかったので、固まってしまっていて動きが悪いのはそのままですが、これはそのうち改善するように思いました。(現実2年ちょいたった今、皮膚の引きつりは少々ありますが、飛ぶ跳ねる自由自在です)


あとで聞いた話ですが、グロームス腫瘍というのは多くは爪の下にできるものだそうで、膝関節内にできることはきわめて希だそう。大きさもけっこうなものだったそうです。


先日書いた『プログラムミスが問題ではない』はこのときの実感がスタート地点です。
明らかに痛いのに原因は不明。
検査結果から原因を見つけ出すようでは、現実に後れをとることになります。
おおよそのあたりをたて、それに見合う結果で確認する。
結果を捏造したり、意図的に解釈してはいけませんが、そういう関わり方の方が信頼できるのではないでしょうか。
テレビドラマの話では信憑性に欠けるかもしれませんが、ER(救急救命室)から見るアメリカの救急医療現場では、まさにこのような流れを見せていました。
日本にも検査をオーダーする前に、まともな問診を行い、判断しようとする医者が増えることを望んでやみません。

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コメント

初めまして。松戸市在住の37歳男です。グロムス
腫瘍を検索したら、こちらにたどり着きました。
僕もグロムス腫瘍の摘出手術(2005.1.26)を
受けました。

僕も同じく、10年ぐらい前に右親指の爪の辺りが痛み、
病院に行ったのですが、原因が全く分からずということで、
もうあきらめてました。で、たまに親指の根元に何かが
ちょこっと当たるだけで、激痛が走りました。

ある年から、だんだん痛みが増してきて、包帯を巻く
ようになってきました。で、いろいろ他の病院を相談
してみたら、大きい病院を紹介してくれました。そこへ
行くまでMRIを撮ってもらっていたのですが、そこに、
バッチリとグロムス腫瘍が移っていると、大きい病院の
先生が見つけてくれました。一安心でした。

そして手術は、入院した2泊中に行われました。たかだか
指の手術にと思うかもしれませんが、念のためということ
で、3日ほど入院してました。

後から、手術で摘出したグロムス腫瘍を検査して、やはり
グロムス腫瘍であることがはっきりしました。一安心
でした。

こういう訳の分からない診断をされる人が大勢いると
思いますが、負けずにどんどん他の病院を頼っていって、
正しい診断を受けるまで頑張って欲しいです。

投稿: あべ | 2008年1月 4日 (金) 05時02分

私もでーす
北海道 30台 女デス
左大腿部遠位(膝に近い所)骨膜下にありました
発見までに同じく何件もの病院に行きました
その間痛みからHの最中に絶叫したり 力が入らず階段から落ちてケガしたり 平地で転んだり 散々でした 最終的には2MRIにバッチリ写っていましたが それまで何十回も色々な病院でしたMRIで発見されなかった事が悔しいです 金かえせって感じです

最終的には国立ガンセンターで何の腫瘍か生検しないで手術を受け ドクターに「良性なら10日で退院 悪性だったら骨を削る再手術ネ」…と明るく言われ 病理の結果 無罪放免でしたぁ
…結果オーライですが 当時は18歳〜21歳 発見されずに奪われた行動範囲と時間についてはヤブ医者さん達バーカバーカって感じです

投稿: <み | 2010年12月20日 (月) 22時02分

私は仙骨という所にグロームス腫瘍がてきました。とても珍しいということもあり5年間原因がわからず痛みのため夜も眠れずとてもつらい日々を過ごしました。同じグロームス腫瘍のかたの体験を読み元気をいただきました。ありがとうございます。

私は昨年手術をしたのですが再発しまた今年も手術をしました。また再発するのではと不安もありますが痛みない今、できることはしたいと思っています。良性の腫瘍ですが痛みが特徴のたちの良くない腫瘍だと思います。痛み止めもほとんど効き目がありませんでした。珍しいから発見されず苦しんでいる方も案外いるのではと思います。私は運良く詳しい医師の方に巡りあいました。この病気で苦しんでいる方が減るように願います。

投稿: たかかな | 2017年4月27日 (木) 08時37分

だいぶ前の記事にコメントありがとうございます。
グロームス腫瘍というのは、どこにでもできるもののようですが、発症が少ないので病因の選択肢の中に入れてもらえるところにまずはハードルがあるように思います。

痛みがひどいのですが、原因がわからないので、まわりに必要以上に痛がっているように見られいるのではないか、詐病と思われているのではないかと余計なことまで考えてしまって、あの時期はつらかったです。
今は再発もなく穏やかに過ごしています。時折、関節鏡の手術跡が引きつったりかゆくなったりはありますが。これくらいは我慢するうちにも入りません。

たかかなさんは、再手術されたとのこと、たいへんだったと思います。
今度こそはしっかりと取り切れて、再発無いことを願っています。

投稿: からっぽ | 2017年5月 1日 (月) 10時08分

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