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2007年6月11日 (月)

IP電話を信用するな! その・2

IP電話 問題点のその2


前のタイトル以外で大きい問題が、電源に関することである。
基本的にアナログ電話機の動作に外部電源は必要ない。
昔の黒電話を例に出すまでもなく、今でもディスプレイがないようなファッション電話機であれば電話線のみで発着信・通話が可能だ。これは電話線に常時給電(48V,40mA以下)されていることによる。
余談ではあるが、災害等で停電が起きても電話線さえ無事であれば通話は可能なので、このタイプの単機能電話機を予備においておくといいだろう。ちなみにこれはADSLのタイプ1-電話共用型- も同様だ。


ただし、現在の主流の電話機は外部電源を必要とするものばかりである。これは電話帳機能、FAXつき、コードレスなど給電される電力ではまかないきれない多機能を搭載しているせいだが、コードつきの親機であれば受信だけは可能というものは比較的ある。


もっとも日本の電力会社から提供される商用電源はとても信頼できる。
ほとんど停電しない上に、大規模災害時であっても比較的速やかに復旧する。
このため今までの固定電話を使用している分にはそれほど問題になることはなかった。


ところが近年の情報機器の普及は別の側面を浮かび上がらせた。
落雷による停電や瞬停(目に見えない程度の瞬間的な停電)、ちょっとした電力変動が動作を不安定にすることが多いのだ。
これに電化製品の普及が加わった一般家庭・零細事業所では、契約電力が追いつかなくなったためのブレーカー落ち、ギリギリのせいで電力変動や、瞬停が起きる可能性が高まる。


それに対して、IP電話の肝であるVoIPルータ(声をIPにのっかるパケットに変換する)はほとんど無防備である。
家庭ではよほど理解をしている人でないとバックアップ電源(UPS)を接続していることはまずないだろうし、事業所でもそこまで対策を施してある場合は少ないのではないか。
似たような問題はデジタル電話(ISDN)のときにもあるにはあったが、ISDNモデム内にバッテリーを搭載することなどで対処していたのであまり表面にでなかった。

そしてこの手の問題をややこしくするのは、停電後、電力供給が再開されてもそのままでは動作が正常に戻らないことがあるのだ。この場合、WAN側、LAN側の接続機器をまとめて、あらためて再起動を行うことで復旧することが多い。
一台ずつバラバラに行うのではなく、関連する機器をまとめて再起動(すべての電源を落としてから一台ずつ起動)することが望ましい。
この手順は、今回のようなNTTの大規模トラブル時にも当てはまるので、自衛手段として覚えておくとよい。


もっともこういうことは今までの電話サービスでは考えられない面倒だ。
だが、ここまで面倒を見なくてはいけないのもIP電話の値段の安さのうちなのだと理解する(あきらめる)必要がある。

その上で、よりよいサービス(安定、安心)が提供されたらその時点で移行を考えたらよい。

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