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2010年2月 2日 (火)

iPad に淘汰される製品、サービス(iPod との類似)

iPad には価格合理性がある。
決まった価値観、用途が見える製品であれば、高くても買う人はいるだろう。
しかし、まったく新しいものであれば、誰もが最初は及び腰である。
 #Appleの場合は、熱烈なファンがそれを当てにはビジネスはできない。
 #それの怖さをjobs は十分に知っている。

では、どうすればよいのか。
価格がこれくらいなら話の種になるかな、だめでも他に使えるし。
ぐらいの気楽なものにだったなら。
それは一つの動機にはなるだろう。

そこで、iPod である。

iPad が、普及したのはなぜか?
現在でこそ、iTunes Store や、使い勝手が決め手だったように思えるが、登場した当初、ポータブルHDD、USBメモリとしても十分に安価だったのだ。

わたしも最悪、メモリとして使えるからいいよね、という理由で、初代Shuffle を買ったのだから。

値段の参考:
2001 初代 iPod 価格 49,800円 (Apple Store 価格)
当時の Microdrive 5GB の価格 (Mobile News 50,000円後半)
2005 iPod nano メモリタイプ 2GB 21,800円、4GB 27,800円
当時のUSBメモリ 2GB、4GB
ソリッドアライアンス


iPad は、NetBook に影響を与えるだろう。
だがしかし、それにとどまることはない。
もともと、NetBook は、Intel Atom プロセッサと Windows XP、カーナビ用の液晶(タッチパネル)、急激に値段の下がったメモリ、OLPCへの対抗 など、あのときのタイミングが生み出したあだ花的な製品だった。
通常の安いノートとして売られた部分があり、通常のノートPCまで下落してしまった。関係者にとってあまりうれしい話ではない。
できる限り付加価値をつけて(バッテリーが持つ、軽い、処理が速い、液晶がきれい、など)価格を維持するか、少しでも上の価格帯に持って行きたい。

そこで、iPadだ。これが当初の予定通り、999ドルでリリースされるのであれば、まだ救われる部分もあったろう。Appleの信奉者でもなければ、買う理由のない製品だろうから。

ところが、499ドルであればどうか。
とりあえずブラウズをするのであれば、これで十分かもしれない。
ほとんどを、Gmail、GoogleサービスとWebブラウザしか使わないユーザーであれば。

そして、10型のフォトフレームの市場は、価格を下げる以外に生き残る道はない。
少なくとも2万円以下でなければ、買う人はいないだろう。
メモリカードスロットがないことを差し引いても勝ち目は薄い。
液晶のきれいさ、反応速度、バッテリー搭載、については土俵にも上がれないだろう。

ユーザーこの製品を多目的にも、専用品にも利用できる。
Appleは、全世界を相手に数百万台オーダーで受注を重ねることを前提に利益を計算している。
そして、サービスでも利益を上げることができる。

数万台、売り切り商品で利益を上げるのとは違う。
競争の前提が違うのだ。

Apple の製品は好きだが、Apple だけではおもしろくない。だがこのやり方をされると他のメーカーはただでさえ利益がとれないのになおいっそう苦しくなる。そこで撤退されると結局損をするのはユーザーのように思う。Apple は選択を与えてくれない。

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