2007年2月14日 (水)

Surf to Dive (3D interface, web)

Windows Vista の3Dインターフェイス Aero について少し書いたが、それをもう少し掘り下げようと思う。


(最近はあまり使わなくなったが)ちょっと前までネットサーフィン(波乗り)という表現をよく使っていた。
ページのリンクを次から次へとたどり、インターネットという情報の海の上を軽やかに越えていくというような意味だった。深読みすれば、ネットの海の表層をなぞるという感覚とでも言い換えられるかもしれない。
デスクトップも平面、ネットの表現も平面。したがってあまり違和感はないし、タブブラウズができるようになったことが便利さにつながってくるのも頷ける。


それに対して、3Dインターフェイスが当たり前になったそんな未来の姿の一部を想像してみよう。
論理からいくと軸がひとつ増えるが、この軸を何を表すことに使うのか?
ありきたりなのは、時間を表すことに使う、というものだろう。
(上手に実装できれば)この時間を表すことだけでも大きなパラダイムシフトだ。


たとえばウェブブラウザなら履歴をカラム表示する必要がなくなる。
ローロデックスのように時計の表現とともにスクロールキーで履歴が見られるだけでも相当インパクトがあるだろう。


そのほかの軸は?
ディレクトリ構造を表すことに使ったらどうなるか?
現在のOSやプログラミングはDLLなどのオブジェクト構造とライブラリ機能が前提になっている。
関連が見づらく、初心者の越えなくてはならないハードルが高い。
それが、一目でわかる、たぐれるようになっていたら?
その上、各種機能の典型的な動作が一枚のパネルにだすことも可能だろう。


リンクの解析に使ったら?
リンクを自動的に解析、キャッシュ、レンダリングして、自由に見ることができたなら?
ブログやSNSなどのつながりが現在見ている1ページから広がる様を自由に見ることができるようになる。
当然回線の太さや、解析速度など様々なボトルネックはあるだろうが、表現手法が変わるだけで、たぶんネットサーフィンではなく、感覚的にはネットダイビングに変わるだろう。


3月頃と噂されている Mac の新OS Leopard は、Time Machine というバックアップ機能の表現として3Dを使うと予告している。だが、このイメージ(メタファー)は、一機能の枠にとどめておくにはあまりにも惜しい。


 #余談だが、現在の Mac OSX Tiger には、Exposé という機能が実装されている。
 #これの設定でマウスアクション(四隅に別の機能を割り当てる)を使うと
 #現在の平面のメタファーであれば、とても優れた表現手法だろう。




Windows Vista がアップデートを重ねるうちにこれらの実現にどれだけ前進があるのか。
もしかしたら、影も形もない次のOSを待たなくてはならないかもしれない。
けれど、Microsoftの行く先にたぶん3Dインターフェイスが当たり前の未来が見えているはずだ。
そして、彼らはその歩みを着実に進めるだろう。
そう、これまで幾多の機能でそうしてきたのと同じように。

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2007年2月 8日 (木)

すばらしい3次元インターフェイスを構築する

Windows Vista が発売された。
XPと代わり映えしないとか、求めるPCスペックが高すぎるとか、いろいろいわれているが、今後の基盤としてはそれなりによくできたOSだと思う。
そのなかの目玉でもあり、不必要だともいわれている機能が、Aero とよばれる 3Dインターフェイスである。
確かにその機能は目を引くだけの客寄せにも見える。しかし、ちょっと視点を変えるとこれほど重要な変革はないともいえるのだ。
OSとしているのか?といわれればあれば便利だとしかいえないかもしれない。しかし、APIが標準で用意してあるのだから、アプリケーションがそれを利用するとどうなるだろうか。


違いがもっともわかりやすいのは、グラフィックソフトにおけるレイヤー表示だろう。
現在のほとんどのグラフィックソフト(ここでは Adobe Illustrator をあげるが)レイヤーパレットを使って、タブクリック+階層表示だろうと思う。これはそれなりに使えるが、オブジェクトやレイヤーが増えてくると一覧性が極端に悪くなり、作業効率が悪い。その上、見やすいサイズにするとそれなりに画面を占有する。上手にパレットを隠すよう設定もできるが、レイヤーパレットはほかのいくつかとともに常に表示しておきたいもののひとつである。


これが特定のボタン(アクション)ひとつで
・好きな角度からレイヤー構造(オブジェクト)を見ることができ
・透明度は実際の数値を反映
・入れかえもドラッグ&ドロップで行える
とすれば?
・カーソルの位置によって、自動的にすきまが調整され見ることができたら?


わたしはこの機能を搭載したグラフィックソフトにすぐさま乗り換えるだろう。
…というか今までなぜでないのか不思議でならないのだ。


同じことは、データベースソフト(MS-Access、Filemakerなどユーザーインターフェース設計を伴うもの)やweb構築ソフト(Adobe Dreamweaver)などにもいえる。
webブラウザのリンクがスムーズにつながる様などを体験できれば、まるで別のソフトのように感じられるだろう。
一見不必要に思える Excel であってもワークシートがスタック状に表示されて、関連が見えるようになれば、今までとは全く違った、3D表計算ソフトになる予感がある。

特定のアプリケーションが提供する環境は、基本的にそのアプリケーションだけのものである。しかし当たり前のことだが、OSが提供する機能はその上で動くすべてのアプリケーションで利用することができる。現在のグラフィックボードの性能は Gamer ぐらいしか使い道がなかったかもしれない。しかしそのあふれんばかりの性能を使いやすさの方に振ることができたなら、今までにない体験を私たちは得ることができる。
少なくともわたしは上に書いたような Vista(光景) を見てみたい。

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2006年4月16日 (日)

X-By-Wire part5

車両内での自立的なネットワークを外部にまで展開するとまた違った世界が広がる。
ワイパーの動き、路面状況、現在位置などの情報を逐次センターとやりとりし、ルート選択と組み合わせるとより精度の高い案内が可能になる。
 ※現在のアメダス拠点より、もっと多くの観測点が出現することにもなる
ユーザー相互間の通信も可能になれば、より正確に相手との位置を把握することができ、よりいっそうの安全運転につながる。
 ※疑似連結運転(ほとんど車間距離をなくし、前車の運転と連結して安定走行を実現)
道路側からも積極的に情報提供を行うようになれば、将来的には自動運転にもつながりうる。

セキュリティに関していえば、IPv6secを利用して、望まない情報の提供を拒むことができるようにすれば、特に問題ないだろう。

現在は、まだ携帯電話データ通信サービスの定額化が一般的ではない(閉じたネットワーク内であれば実現しているが)ので、導入しづらい部分があるが、WILLCOMのW-SIMを利用すれば現在でも実現可能であることは書き添える必要があるだろう。

参考リンク:HONDA インターナビ・プレミアムクラブ対応 新・Honda ナビゲーションシステム

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X-By-Wire part4

装備面でも大きなメリットがある。現状ではそこまでいっていないが、将来的に電源コードと光ファイバー(メタルケーブルでもよいが)があればいいので、ハーネスの扱いが簡便になるだろう。
その上で、モジュール単位の部品構成に移行しつつあるので、それぞれにIPv6アドレスを割り振る。そうして車両内での自立的なネットワークモデルを構築する。
速度、加速度、荷重、燃料噴射量、ユーザーアクションをそれぞれに関連づけ、次の行動へフィードバックを行う。

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2006年3月 8日 (水)

X-By-Wire part3

デメリットは、part2でちょっと書いた。
メリットは? これは他の電子制御技術との親和性につきる。
変速系、燃料噴射系、サスペンション、ステアリング、など現在車のほとんどの部分は電子制御で成り立っている。ミッションのマニュアル(以下、MT)とオートマチック(以下、AT)を比較すればわかりやすいが、初期のATはどうにもこうにも使い勝手が悪く、燃費も優れなかった。しかし現在、無段変速機と組み合わせると燃費面でもMTと同等かそれ以上であり、運転のしやすさや快適性では比較にならない。
この上に、アクセル、ブレーキの制御を電子化できれば、個人の特性を回路にフィードバックし、より適切な燃料噴射時期、量を算出でき、よりいっそうの省エネ、そして自動化が期待できる。

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2006年3月 5日 (日)

X-By-Wire part2

アクセルやブレーキの操作をダイレクトに行う、油圧やケーブルで直接可変させる、のではなく、一度電子信号に置き換えて、制御回路を通して適切な量を適切なときに送り込む機構のこと。もっと単純にいえば、ゲームのコントローラと同じにするということ。ハンドルやアクセル、ブレーキペダル、はあくまでスイッチとしての存在で、それ自体に意味はない。UI (User Interface) として理解・操作できる形であればどんな形状をとってもかまわない。
飛行機では既に実用化され、販売されている飛行機のほとんどに採用されている。
あくまでスイッチであるから、フィードバック機構(速度によって重くなる、状況によって振動する、など)がないと実際の操縦感が得られない可能性がある。

参考URL:
アルプス電気プロジェクト紹介

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2006年3月 4日 (土)

X-By-Wire

自動車技術はもう一段の電子化を推し進めることになるだろう。
マンガの話だが、『湾岸ミッドナイト(楠みちはる)』で2006.3月現在連載進行中の話題がまさにこれ。
万人が望む安楽な輸送手段としての車を考えると必須の要素である、
と同時に、
走りを求めて行き着く先もこの技術、
なのだそうだ。
実際に実証したのが、ポルシェ、そしてそれに触発されたのが、HONDAのS2000とか。
Porsche 911 engine management
Honda S2000 メカニズム
 #実際には研究期間はだぶっていると思うけど

わたしが今回取り上げたいのは、万人が望む安楽な輸送手段としての車の要素技術の方。

この話題続きます。

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